財務諸表監査について考える(その71 最終回)

継続企業の監査-4  今回は、継続企業の監査の実施プロセスのうち、事象・状況の不確実性の検討、監査の結論付けおよび継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切でない場合について、私見を吐露します。  今回が、「財務諸表について考える」の最終回です。 事象・状況の不確実性の検討  監査人は、入手した監査証拠に基づいた自己の…
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財務諸表監査について考える(その70)

継続企業の監査-3  今回は、継続企業の監査の実施プロセスのうち経営者の対応策の検討について私見を吐露します。 経営者の対応策の検討  監査人は、 経営者の対応策が継続企業に重要な疑義を生じさせるかもしれない事象・状況を解消または改善するかどうか、およびその実行可能性について検討するために、監査手続を実施します。  この経営…
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財務諸表監査について考える(その69)

継続企業の監査-2  今回は、継続企業の監査の実施プロセスのうち、経営者の予備的評価の検討、経営者の評価の検討および経営者の評価期間の検討について私見を吐露します。 継続企業の監査の実施プロセス  継続企業の監査を実施するプロセスは、概略、(1)経営者の予備的評価の検討、(2)経営者の評価の検討、(3)経営者の評価期間の検討、…
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財務諸表監査について考える(その68)

継続企業の監査  今回から、これまで考えてきた財務諸表監査とは趣を異にし、制度上の「継続企業の前提に関する監査」とはかなりかけ離れた、継続企業の監査について私見を吐露します。  今回は、継続企業の前提、継続企業の評価、継続企業に重要な疑義を生じさせるかもしれない事象・状況、継続企業に関する重要な不確実性および監査手続について考えます…
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財務諸表監査について考える(その67)

監査意見の決定-3  今回は、これまで述べてきた状況と異なる、例外的な状況における監査意見の形成および監査人の意見を裏付ける確信について私見を述べます。 未修正の虚偽表示の合計が重要性の金額を超えていない場合  未修正の虚偽表示の合計が重要性の金額を超えていない場合には、それだけの理由で無条件に無限定適正意見を表明できるわけで…
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財務諸表監査について考える(その66)

監査意見の決定-2  今回は、前回に引き続き、監査意見の形成の最後のステップ「監査意見の決定」に関連する、発見した虚偽表示の評価および虚偽表示の重要性について考えます。 発見した虚偽表示の評価  監査人は、監査意見を決定するために発見した虚偽表示を評価します。その評価に際して、まず、著しく少額な無視し得る虚偽表示を除き、通常、…
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財務諸表監査について考える(その65)

監査意見の決定  今回は、監査意見の形成の最後のステップ「監査意見の決定」に関連する、無限定適正意見を表明できないと判断する要因(監査意見の修正要因)、修正した監査意見および未発見の虚偽表示との関連について考えます。 監査意見の修正要因  監査人は、すでに述べたように、監査上の重要性の再検討および監査全体の範囲の十分性および発…
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財務諸表監査について考える(その64)

未発見の虚偽表示  今回は、財務諸表監査において重要な基本的概念の一つであるにもかかわらず、あまり議論がなく、監査の実務にも浸透していないように思われる「未発見の虚偽表示」について考えます。 未発見の虚偽表示  未発見の虚偽表示(undetected misstatements)は、文字通り、財務諸表に存在しているにもかかわら…
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財務諸表監査について考える(その63)

監査終了段階での発見した虚偽表示の評価  今回は、(その58)の続きで、監査意見の形成の準備段階のステップの監査終了段階での発見した虚偽表示の評価について検討します。 発見した虚偽表示  虚偽表示(misstatement)は、(その3)において述べたように、会計処理または財務諸表上の金額や勘定科目が正しくないこと、または処理…
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財務諸表監査について考える(その62)

財務諸表の適正性とアサーションの連環  今回は、監査人が監査意見を表明する財務諸表の適正性と、財務諸項目(取引種類、勘定残高または開示)に関連するアサーションの連環について考えます。 財務諸表の適正性  私見では(その2)で述べたように、財務諸表の適正性についての要件として、1.財務諸表が一般に公正妥当と認められる企業会計の基…
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財務諸表監査について考える(その61)

監査意見の形成の準備  今回から、監査の最終段階である監査意見の形成について考えていきます。本題について考える前に監査終了段階の作業と事前審査について簡単に紹介して、監査意見の形成の準備段階としてのステップである、監査上の重要性の見直しの要否の検討、監査範囲の十分性の検討および入手した監査証拠の十分性と適切性の検討について考えます。 …
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財務諸表監査について考える(その60)

実証手続-2  今回は、前回に引き続き、実施する実証手続、その実施時期と範囲、および前年度の監査証拠の利用について考えます。 実施する実証手続、その実施時期と範囲  実証手続を的確に実施するためには、重要な虚偽表示のリスクを構成する発見リスク(detection risk; DR)の程度に相応した実証手続を立案し、適切なタイミ…
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財務諸表監査について考える(その59)

実証手続  本ブログではこれまで監基報500番代の実証手続について、マニアックに読み解き、監基報と相当異なる私見を開陳しました。これらの実証手続については、これらのブログを参照してもらうこととし、今回は異なる観点から私見を提示したいと思います。 実証手続の意義と必要性  実証手続(substantive procedures)…
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財務諸表監査について考える(その58)

コントロール・テスト-2  今回は、前回に引き続き、コントロール・テストで実施する監査手続、実施時期およびコントロールの有効性の判定について考えます。 コントロール・テストで実施する監査手続  コントロール・テストとして実施する監査手続は、通常、「質問」、「記録や文書の検証」、「観察」またはコントロールの「再実施」です(監基報…
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財務諸表監査について考える(その57)

コントロール・テスト  私見では、「内部統制・コントロールが有効に整備され運用されている」ことが財務諸表の適正性に係る要件の一つと解しています。そのため、今回は監査人によるコントロールの運用状況の検証である、コントロール・テストについて考えます。   コントロール・テスト  コントロール・テスト(tests of control…
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財務諸表監査について考える(その56)

監査に関連する内部統制を理解するための手続  今回は、監査に関連する内部統制の理解に関して理解する目的と範囲および理解するための手続について考えます。 監査に関連する内部統制を理解する目的  財務諸表監査において監査人が財務報告に係る内部統制のうち監査に関連する内部統制・コントロールを理解しなければならない(監基報315 11…
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財務諸表監査について考える(その55)

リスク評価手続-2  前回では、まだリスク評価手続が監査手続かどうかという疑問に対する解答を得ていません。そのため、今回、この疑問について監査人の心証との関係から考えます。また、リスク評価手続に関連した事項として、リスク評価手続に関連する活動と、監基報240が求めるリスク評価手続に関連する活動について考えます。 リスク評価手続は…
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財務諸表監査について考える(その54)

リスク評価手続-1  「(その20)監査手続」の際に、監査手続と監査証拠の関連について以下のように述べ、て、「リスク評価手続」(risk assessment procedures)は果たして監査手続といえるのかという疑問を提示しました。  監査証拠は、監査手続の実施によって入手した外的要因としての証拠資料(evidential m…
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財務諸表監査について考える(その53)

監査に関連する内部統制-2  前回、内部統制の構成要素は、原則として、内部統制の枠組みを規定する概念ないし考え方であると述べました。今回は、その例外として、業務プロセスのコントロール(controls)として直接位置付けられない構成要素-経営環境、リスク評価とモニタリング-について考えます。 統制環境  統制環境は、内部統制の…
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財務諸表監査について考える(その52)

監査に関連する内部統制-1  監基報315が規定している内部統制について(その45)から前回(その51)まで考えてきましたが、私見では、「内部統制・コントロールが有効に整備され運用されている」ことを財務諸表の適正性に係る要件の一つと解しています。そこで今回は、私見に基づいた財務諸表監査に関連する内部統制について考えます。 内部統…
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