財務諸表監査について考える(その38)

監査アプローチの決定について考える  今回は、監査計画の立案の一環として、事業リスク等を重視したリスク・アプローチの下で監査人が具体的に監査手続を実施する際の監査のアプローチ(監査の進め方)について考えます。  監査アプローチ(監査の進め方)を決定するための要因ないしステップには、他の監査人(構成単位の監査人)の監査結果の利用に関す…
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財務諸表監査について考える(その37)

監査計画の立案について考える-3  前回の最後に、今回は「監査アプローチの決定」について考えると予告しましたが、監査計画の立案に関して「監査チーム・ディスカッション」と、監査計画の立案において最も重要な「監査手続の立案」についてまだ考えていませんでした。そのため、今回は、これらについて考えます。 監査チーム・ディスカッション …
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財務諸表監査について考える(その36)

監査計画の立案について考える-2  今回は、前回に引き続き「監査計画の立案」に関連して、「監査計画の作成者」、「監査戦略と詳細なシナリオ」、「監査計画立案に際しての検討事項」、「監査計画を立案する時点」および「監査計画の修正」について考えます。 監査計画の作成者  監査計画の立案には、監査経験が豊かで洞察力を十分に有している監…
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財務諸表監査について考える(その35)

監査計画の立案について考える  今回から「監査計画の立案」について考えます。この「監査計画の立案」のステップは、「企業とその環境(内部統制を含む。)の理解」、「重要な取引種類、勘定残高または開示の識別」、「監査上の重要性、監査実施上の重要性の決定」、「重要な虚偽表示のリスクの識別と評価」および「監査アプローチ(監査の進め方)の決定」か…
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財務諸表監査について考える(その34)

監査契約締結前の作業-2  前回は監査の実施プロセスの最初のステップ「監査契約締結前の作業」について考えました。今回は当該作業において実施される「監査業務リスクの識別・評価」と「パイロット・テストの実施」について考えます。 監査業務リスクの識別・評価  監査契約を新規受嘱または継続するかしないかは、監査業務リスクの程度に基づい…
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財務諸表監査について考える(その33)

監査契約締結前の作業  今回から監査人が財務諸表監査を実施するプロセス(監査の実施プロセス)について考えます。今回は、監査の実施プロセスの段階またはステップの概要を示し、監査人の心証との関係について概観して、最初のステップ「監査契約締結前の作業」および当該作業に基づいて識別・評価する「監査業務リスク」について考えます。 監査の実…
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財務諸表監査について考える(その32)

監査人による創造的役割について考える  前回、我が国では会計基準からの乖離(離脱)が、一般に、容認されていないため、監査基準が求める監査人の実質判断は「絵に描いた餅」でしかないと述べました。その際に、監査実務の海に帆を希望で一杯に満たして漕ぎ出した新人の頃の強烈な記憶を思いだしました。それは、監査人による創造的役割ないし創造的機能です…
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財務諸表監査について考える(その31)

監査人の実質判断について考える  今回は、平成14年改訂監査基準が求める監査人の実質判断について考えます。 平成14年改訂監査基準の要求する実質判断  平成14年改訂監査基準は、監査人が「会計方針の選択や適用方法が会計事象や取引の実態を適切に反映するものであるかどうか」(前文三9(1)③)を判断することを求めています。この監査…
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財務諸表監査について考える(その30)

監査人はどのように心証を形成するか  今回は、監査人がどのように心証を形成するかについて考えます。 監査人の心証(再掲)  (その9)において述べたように、監査人の心証は、財務諸表項目およびそれに関連するアサーションの立証(反証)に関して形成される職業専門家としての主観的・内面的な認識です。財務諸表項目に関連するアサーションに…
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財務諸表監査について考える(その29)

アサーションと監査手続の関係について考える  今回は、監査手続によって入手した監査証拠が立証(反証)する対象(目標)であるアサーションと監査手続の関係について考えます。 監査上の対応とアサーションの関連  監査人による監査上の対応は、識別・評価した重要な虚偽表示のリスクの程度に応じて、重要な取引種類、勘定残高または開示(財務諸…
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財務諸表監査について考える(その28)

アサーションについて考える  今回は、監査手続によって入手した監査証拠が立証または反証する対象である「アサーション」について考えます。 アサーション、監査要点と要証命題  「アサーション」は国際監査基準(ISA)では“assertion”と表記されていますが、「主張」では意味が通らないため、監基報は「アサーション」としたようで…
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財務諸表監査について考える(その27)

重要な虚偽表示のリスクへの対応について考える  今回は、識別・評価した財務諸表項目レベルと財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスクへの対応について考えます。 財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスクへの全般的対応  財務諸表全体レベルで識別・評価された重要な虚偽表示のリスクへの対応として全般的対応(overall re…
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財務諸表監査について考える(その26)

財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスク-2  前回の財務諸表項目レベルでの重要な虚偽表示のリスクに引き続き、今回は、財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスクについて考えます。 財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスク  財務諸表全体レベルでの重要な虚偽表示のリスクは、全体としての財務諸表に広範に関係し(relat…
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財務諸表監査について考える(その25)

重要な虚偽表示のリスクの識別・評価について考える-1  リスク・アプローチに基づいて財務諸表監査を実施する監査人は、重要な虚偽表示のリスクを厳格に識別・評価して、その識別したリスクに的確に対応することが求められています。しかし、監査人による重要な虚偽表示のリスクの識別・評価が、監査人の十分な判断に基づいたものではなく、ときとして形式的…
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財務諸表監査について考える(その24)

監査上の重要性について考える-2  今回は、監査を実施する際に利用する「監査実施上の重要性」、「許容可能な虚偽表示」および「許容金額」について考えます。 監査実施上の重要性  監査計画の策定・立案に際して監査人が想定する重要な虚偽表示は、前回述べたように、単独の大きな虚偽表示のこともありますが、多くの場合、いくつもの小さな虚偽…
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財務諸表監査について考える(その23)

監査上の重要性について考える-1  今回は、「監査計画の策定と監査の実施、監査証拠の評価ならびに意見形成のすべてに関わる監査人の判断の規準」(平成14年改訂監査基準前文 二4)である「監査上の重要性」について考えます。 監査人の予想する虚偽表示  監査人は重要な虚偽表示が財務諸表に存在する場合には的確にそれを発見できるように監…
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財務諸表監査について考える(その22)

監査上の重要性に係る考え方の変遷  今回から監査上の重要性について考えますが、それに先立って、監査上の重要性の考え方を明らかにするため、監査上の重要性に対するSECの批判への対応および米国の変化に対応するためのISAの規定の変遷を概観しておきます。 監査上の重要性への批判とそれへの対応  監査上の重要性(audit mater…
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財務諸表監査について考える(その21)

監査手続について考える-2  今回は、前回提示した監査手続のそれぞれについて簡単に私見を吐露します。 記録や文書の検証  記録や文書の検証(Inspection of Records or Documents)の英語表記“inspection”は、監基報では「閲覧」と表記されていますが、実査とも訳出されているように、監査人が自…
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財務諸表監査について考える(その20)

監査手続について考える  今回は「監査手続」について考えます。 監査手続の定義  監査手続(audit procedures)は、監査人の心証形成に影響・作用する監査証拠を入手するために監査人によって適用される手段、技法、手法のことです。  監査手続の用語法について留意が必要です。監査論研究者は、一般に、監査証拠を入手する手…
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財務諸表監査について考える(その19)

監査証拠について考える-3  これまで二回にわたって監査証拠について私見を述べてきました。今回は、監査証拠について考える最終回として、監基報に記述されている裏付け証拠と補強証拠について、また、十分かつ適切な監査証拠について私見を開陳します。 裏付け証拠と補強証拠  監査証拠の分類として、前回、断定的証拠(絶対的な証拠)(con…
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